こんにちは。
フリーエンジニアのアルト(alse0903)です。
最近、僕のやっているLineから、このような質問が増えたので、今回は、下記のツイートについて深掘りしつつ、解説したいと思います。
これフリーランスも全く同じな件。
『Ruby3年以上』
『PHP2年以上』…これ書いてるのに、満たしてなくても面談通過する案件がいくつあるかw
書いておくことで『マジの素人』をフィルターできるので、建前ですな。
ちなみに、僕の最初のフリーの案件は、RubyとかPHP以前に、『実務未経験』だぜ? https://t.co/4V9eFjoszw
— 有人@実務未経験からのフリーランス (@alse0903) October 8, 2019
はじめに
フリーエンジニアの求人を探していると、募集要項の「必須スキル」に「Rubyの経験3年以上」「PHPの経験1年以上」など書いてあるかと思います。
結論から言っておくと、これらは建前であり、必ずしもこれらの経験がないと、案件を受注できないという訳ではありません。
(もちろん、全ての企業がそうという訳ではありません。)
「必須スキル」に書いてあることで、これらの経験がないと面談に行けないと思い勝ちですが、実際はそんなことありません。
本音と建前
では、「なぜ、企業側は絶対に必須ではない場合でも必須条件として書いているのか?」なんですが、そのように書いておくことで、本当に素人レベルの人をフィルタリングすることができるからです。
極端な例ですが、つい1ヶ月前にプログラミングの勉強を始めましたって人に面談に来られても、即戦力にならない訳です。
故に、「必須条件」に明記しておくことで、ある程度のフィルタリングをすることができるという側面が強いのです。
要は、「本音としては人手不足なのでエンジニアが欲しいけど、全く戦力にならない人に来られてもなので、建前として、必須条件に書いている」というパターンも全然あるよってことです。
実際に、僕がフリーランスになった頃は、RubyとかPHPとか以前に、エンジニアとしての実務経験が0の状態でした。
また、通常は、スキルシートを提出してから面談になるので、そもそもスキルシートを出した時点で、スキルが圧倒的に足りていない場合は面談まで進まないです。
スキルシートを送ることに対して、こちらにリスクはないので、少しスキルに自信がなくても、全然送って大丈夫です。

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僕が実務未経験の分野で獲得した案件事例
実際に、僕が実務未経験の状態の時に獲得した、各言語ごとの案件をいくつか紹介します。
※ ちなみに、プロフィールでも書いている通り、僕がフリーエンジニアとして独立した際は、エンジニアとしての実務経験がない状態でフリーランスになりました。
その際は、テックビズ(テックビズ(Tech Biz))というエージェントを利用させていただいたのですが、そちらのインタビュー記事も書いていますので、以下も合わせてご覧ください。

Java:特許システムの再構築
この案件は、JavaのSpringフレームワークを用いた新規開発案件でした。
この案件は、僕が初めてフリーエンジニアになった際に獲得した案件です。
Java以前に、エンジニアとしての経験がなかったので、単価としては期待できませんでしたが、過去に作成したポートフォリオを経歴として提示し、獲得できた案件です。
Ruby on Rails:美容系のマッチングサービスの改修
こちらは、僕がRubyで案件を獲得した際の最初の案件です。
この時点では、Javaの実務経験はあったのですが、Ruby on Railsでの実務経験は0の状態でした。
面談では、「Rubyの経験はないけど、Javaの経験があるならOK」ということで参画することができました。(この時点でのエンジニアとしての実務経験は半年もなかった)
ちなみに、この時の単価で、50万を少し超えました。
PHP:美容系のポータルサービスの新規開発
こちらも、美容系ポータルサイトの新規開発案件です。
この案件では、Laravelフレームワークを用いた開発でした。
この時点では、Ruby on Railsの実務経験はあったのですが、PHPの実務経験は0という状態でした。
しかし、RubyでのWebアプリケーションの開発経験があるということで参画OKとなりました。
また、この案件についてはフルリモートOKとのことで、基本的な作業は全て家で行っていました。
Vue.js:教育採点システムの新規開発
こちらは、Rails + Vueでの新規開発案件でした。
APIサーバーとしてRailsを使い、フロント部分は全てVueで開発する流れの案件でした。
この時点で、Railsの経験はあったのですが、Vueの経験は0だったので、案件の参画が決定した後、本屋にVue.jsの本を買いに行きました。
こちらもフルリモートOKの案件で、単価もこの時点までのMAX単価で月88万をもらうことができました。

まとめ
ここまで書いたら分かるかと思いますが、経験年数なんて、ある程度の目安であって、必須ではないということです。
「Rubyの経験3年以上」と書いてあれば、絶対にRubyの経験が3年以上でないと獲得できない案件という訳ではなくて、「Rubyの経験が3年くらいのスキル感のエンジニアが欲しいな〜」という曖昧な目安に過ぎません。
特に、GoやScalaなどの新しい技術については、3年の実務経験があるエンジニアなんて、そもそも母数が少なすぎるので、全ての条件を満たすエンジニアを集めるのは極めて困難です。
また、実務経験は、バイトとかでも全然OKです。
バイトでも開発業務を経験できたら実務経験になりますし、クラウドワークスなどで案件を受注しても実務経験です。
そもそも、フリーエンジニアのスキルシートに、今までの実務経験などは記載しますが、
正社員でやっていたのか?フリーランスとしてやっていたのか?バイトでやっていたのか?などは記載しません。
なので、実務経験がないけど、フリーエンジニアを目指したいという人は、自分の獲得したい案件のプログラミング言語で、バイトやクラウドワークスで仕事を探して、実務経験を積むのも、戦略としては全然ありです。
また、以下の記事も参考になるかと思います。

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